機体解説
連邦軍所属ゾイド(共和国ゾイド)
大型ゾイド
大型ゾイドのほとんどは惑星Ziを襲った大異変の際に大きな被害を受け、半分近い種が絶滅し、かろうじて生き残った種もそのほとんどが絶滅寸前にまで追い詰められてしまった。そのため頭数の回復の為に連邦政府は国土の復興とならんで最大限の努力を行う事となった。
サラマンダー
惑星Ziにおいても最も大型の飛行ゾイドの一つである本機は、旧大戦において空の王者として縦横無尽に活躍した。だが、大戦末期の大異変によってその数を大幅に減らし一時は絶滅寸前にまで追い詰められていた。
戦後は最も重点的に保護政策が取られ、順調に生息数は回復。ZAC2100年の時点では連邦空軍に通常仕様機が70機、輸送機仕様機が30機ほど配備されていた。
また、戦争が激化するに従って配備台数は増え、西方大陸戦争後期には全機種あわせて約150機が実戦に投入された。
ゾイドゴジュラス
ゾイドゴジュラスは、ヘリック共和国の象徴的ゾイドとして中央大陸戦争の全期に渡って主力として活躍し、大陸間戦争の前期まで第一線で活躍した。さすがに後期には力不足として第一線を退いていたが、その為大異変の影響を他の大型機種と比べて受けておらず、復興開始から15年後には第一線に復帰していた。
さらにZAC2070年にはエウロペ内戦の戦訓を基に装甲材質、エンジン、火器にいたる全てが改装され、この当時最強の陸上戦闘用ゾイドとして君臨した。
西方大陸戦争開始時のZAC2098年には全軍に150機近くが配備されており(うち西方大陸への配備数は30機程度)、西方大陸戦争前期の苦戦する連邦軍を支えた。
戦争中期までには全軍で300機以上が配備され、戦争後期の連邦軍の大攻勢の中核となった。
ウルトラザウルス
中央大陸戦争中期からの共和国軍の移動司令基地として、またその強力な海上戦闘能力で中央大陸沿岸の制海権を維持する戦闘母艦として活躍したウルトラザウルス。
やはり大陸間戦争末期の大異変によって絶滅の危機を迎えてしまったが、後方に送られていた個体を中心に僅かながら生き残っており、特に厳重に保護される事になった。
ウルトラザウルスは戦闘用に改造されれば強大な戦闘能力をもつことから、野生種の保護、育成だけでなく、実戦配備された艦の存在も厳重に秘匿されており、公式には各艦隊に1隻ずつのみ配備されていたことになっていた。
その為、帝国側もこの数字をほとんど鵜呑み(多く見積もっても15、6隻)とみていたが、実際のところモスボールや休息のローテーションを繰り返しながら全艦で40隻が戦闘用になっていた。
西方大陸戦争開戦直前にはこれらの艦の内7隻がすでに航空母艦として改装されており、開戦後には一部の艦が指揮機能、攻撃能力を強化したタイプに改装され、さらに15隻が新たに竣工した。そして西方大陸戦争時にはこれらの艦が中核となって、西方大陸近海の制海権を確保した。
ディバイソン
中央大陸戦争中期に対デスザウラー用として開発された本機は、前面に集中装備された17門突撃砲等の圧倒的な火力で縦横無尽に活躍し、共和国の勝利の立役者となった。大陸間戦争期には大部分が第一線を退いていたため特に目立った活躍はなかったが、結果的にその事で大量のディバイソンが大異変を生き延びることとなった。
西方大陸戦争開戦時ですでに1000機以上が配備されており、さらに1500機近くが予備として待機しており、連邦軍のMBZ(メイン・バトル・ゾイド、主力戦闘機械獣の意味)として君臨した。ZAC2100年の時点では西方ガイロスへの提供分を含めて3000機以上が西方大陸に派遣されていた。
シーザウロ(改造ビガザウロ)
連邦海軍は大異変によって艦艇の多くを失い、戦力を大きく低下させていた。
特に艦隊指揮の中核であったウルトラザウルスの損失が大きく、外洋航行可能な大型ゾイド不足から外洋海軍としての本来の役目がほとんど果たせなくなっていた。
そのため海軍は数量の不足を補うべく、すでに第一線から退いていた大型ゾイド、ビガザウロを改造しこの任務に当たらせる事にした。
ビガザウロは中央大陸戦争初期において司令戦闘母艦として運用されてきた実績、頑強で改造が容易、何より数が豊富だった事から、海上用に改造するには最も都合の良かったゾイドであった。
だが、元々戦闘能力が低かったゾイドだっただけに、一部からは戦闘能力が問題視されたが、帝国側には強力な海上用の大型種がいなかった事と、指揮以外に要求された能力が対空、対潜能力が主の船団護衛用のものだったことから、さして重要な問題とはならなかった。
武装は主にゴルドスのものと同型の高速キャノン砲(後にレールガンに改装)、対潜攻撃用短魚雷、対空機銃が装備されていた。また一部の艦には対潜攻撃用に改修されたグライドラー(および運用のための設備)も装備されていた。
西方大陸戦争においては量産の簡易さから大量に生産され(開戦直前時に250隻、後期には450隻)、縁の下の力持ちとして連邦軍のシーレーン防衛のために活躍した。
グスタフ・カール(改造グスタフ)
輸送用ゾイドであるグスタフは、大量の物資を輸送できる輸送力を持ち、走破性も良好、何より整備性の高さと強靭な防御装甲による生存性の高さから、両軍を問わず配備されている優良機種である。そのため両軍共にグスタフの戦闘用への改造が検討されていたが、グスタフ・カールはその一つの結論であるといえる。
グスタフ・カールには上部レーダーの代わりに、380mmリニアキャノンが搭載されていた。このリニアキャノンは連射性に優れ、380mmもの口径にもかかわらず、毎分4発もの速度で弾丸を発射する事が可能であった。
さらに第1後部コンテナには自動次弾装填装置並びにリニアカノン用の発電機、冷却装置が装備されており、380mm砲弾の毎分4発という装填速度の実現と、それらのシステムをまかなうための電力を自ら作り出す事を可能としている。第2後部コンテナには、予備砲弾が備えられており、グスタフ・カール単体で1時間の連続発射が可能となっていた。
この機種はアララート峠の攻防戦で試作車両が実戦投入されたのを皮切りに、戦争終盤までに250両がこの機種に改造され戦線に投入された。だがリニアカノンのシステムが複雑だった事から整備に問題が生じ易く、前線の兵士達を泣かせることもしばしばだった。
シールドライガーType-IS
西方大陸戦争での花形として活躍したのが高速機動ゾイド、シールドライガーである。この戦争においては新技術による発展型、ブレードライガーが開発されたが、操縦の難しさと高コストから当初期待されていた主力機としての更新は望めなくなっていた。
そこで開発されたのが、オーガノイド技術の開発で生み出されたイオンチャージャーやブレードライガーの基本武装を流用したシールドライガーベースの最終発展型、タイプISである。
最高速度は時速285kmにも達し、火力はそのままに接近戦闘能力の大幅向上に成功している。また、ブレード用に開発された高密度ビーム砲の装備も可能である。
中型、小型ゾイド
中央大陸戦争時代に開発された小型、中型ゾイドの多くは一部の例外(レイノス等)を除いてそのほとんどが大異変から受けた被害は最小限度であった(大陸間戦争時代のものはほとんどが絶滅)。そのため戦後まもなくの軍の再建においても大型ゾイドは不足がちであったが、小型、中型は十分な数と種類が確保されていた。
さらに中央大陸は大異変の影響で大陸が大きく3つに割れ、その海峡が浅海となったため、ゾイドの繁殖地域が大きく拡大することとなった。
そのため、大異変以前は少数にとどまっていた一部の小型、中型種が大量に繁殖し、天敵であった大型種の減少も手伝って中央大陸に生息する機械生命体の数は、大異変以前よりも増加していた。
無論、増加した小型、中型種の軍事への転用も計画され、西方大陸戦争中期以降から実戦に投入されていった。
ベアファイター
大異変の影響から免れる事ができた本機は、森林、山岳地帯戦闘用として配備されており、西方大陸戦争では、オリンポス山、ミューズ森林地帯などでの防衛先頭で縦横無尽に活躍した。
なお、上記写真は一部部隊に配備されたブースターキャノン装備型である。
カノンフォート
中央大陸戦争で得られたデータを基にそれまでの技術の集大成として開発された本機は、冒険的な技術を投入していないことによる安定した性能で、軍から高い評価を得た。そして、大陸間戦争で大々的に投入された。
共和国軍が自信を持って投入したカノンフォートだったが、ガイロス帝国ゾイドのそれまでの技術的常識を覆す戦闘能力の前にカノンフォートは手も足も出せず次々と撃破され、前線の兵士からは"牛型の棺桶"とさえ罵られることになり、早々と第一線を退く事となった。
だが、皮肉な事にその事が大異変の厄災からカノンフォートを生き長らえさせることになった。大異変により中央大陸戦争時代以降に開発されたゾイドのほとんどは絶滅し、カノンフォートを脅かすほどの性能を持った小型、中型のゾイドは姿を消していた。
そのため生き残った中型の中では最高に近い性能を持っていた本機は、再建された連邦軍の機甲部隊の中核として配備された。
そして大陸間戦争からおよそ半世紀経った西方大陸戦争では、前大戦での無念を晴ら すべく戦線に投入され、期待通りの活躍を見せた。
ガンスナイパー
大異変による地殻変動で多くのゾイドが絶滅の危機に追い込まれる一方で、逆にその数を爆発的に増加したゾイドが何種類かあった。ガンスナイパーの原型となったベルキラプトル型もその一つである。
ガイロス帝国との関係が悪化し始めたZAC2090年代中盤頃から連邦軍ではゴドスに代わる小型歩兵ゾイドが求められ、その原型として十分な数の確保ができたこの種が候補に選ばれたのは必然だった(アロザウラーは後継機として申し分の無い性能を持っていたが、中央大陸戦争時と異なり完全な穴埋めができる数が揃えられなかった)。
全ての能力でゴドスを上回る事を目的として開発された本機は、同クラスの敵を圧倒するのに十分な火器と狙撃兵器、新開発のイオンチャージャー、そして部分的に使用されたオーガノイドシステムによるパワーと機動性の強化により中型ゾイドに匹敵する高性能を発揮した。
だが、ひたすらに高性能化を目指した設計だったため構造が複雑になってしまい、(特に尾のスナイパーライフルは構造が複雑過ぎたため)初期は故障が頻発し整備性も劣悪だったことから、前線からは度々苦情がもたらされていた。
そのためZi世界大戦期には、構造を簡略化し生産性と整備性を向上させたガンスナイパーMk−2(完成後にスナイプマスターと呼称変更)が開発、投入された。
ダブルソーダー・ワイドウィーゼル
西方大陸戦争では航空ゾイドの殆どは制空権確保に回される事が多く、故に陸上部隊に対する航空支援が弱いものにならざるを得なかった。
旧大戦において対サイカーチス用に開発されたダブルソーダーは、その航空支援において縦横に活躍したが、西方大陸での中期にはその火力の力不足が指摘されるようになり始めた。
そこでダブルソーダー用の装備として軍が目を付けたのが、ガンスナイパー用の装備として開発されていたが肝心のそれが間に合わずにだぶついていたワイドウィーゼルユニットであった。
強力なビーム及び小型ミサイルを装備したのみならず、軍の情報戦重視を象徴するマルチレドーム。ガンスナイパー用の小型ブースターによる機動性の確保など、その総合戦力は従来型の3倍に達するとも言われ、事実、西方大陸戦争において連邦軍の最も苦しかった時期を支えた殊勲機とする者も数多い。
神聖ガイロス帝国軍所属ゾイド(帝国ゾイド)
惑星Ziを襲った大異変の影響で、ニクス大陸に生息していた固有種のほとんどは、生態系に回復不能なほどのダメージを受けて、軍に配備されるゾイドの数は著しく減少してしまった。
帝国は全力を挙げて個体数の保護に努めたが、ニクス特有の鉱石ディオハリコンが大異変の影響でほとんど消失してしまい、大量繁殖は不可能である事が判明した。その為ガイロス帝国は、大戦時に接収していた中央大陸産、特にゼネバス帝国系のゾイドの育成に努め、これを主戦力とした。
だが気候がある程度安定していた中央大陸と比べ、寒冷な気候のニクスでは自然増殖できる数も限られていたため、人工的な方法による増産計画が推進された。
その結果、ガイロス帝国では極めて早期に古代遺跡の研究、そして入手したデータによるオーガノイドシステムの研究が進められ、この技術を用いたゾイド生命核の増殖や、新型ゾイドの開発が進められた。
大型ゾイド
ジェノザウラー
ジェノザウラーは、ゾイド生命核を飛躍的に活性化させるオーガノイドシステムを本格的な使用を前提として開発され、レッドホーンに代わるMBZとして開発された機体である。
従来の同クラスのゾイドと比べて、機動力、攻撃力、防御力のいずれにおいても段違いな性能を持っていたが、初期に生産されたA型はパイロットに対してかなりの負担が掛かったため、適性の合ったパイロットにしか操縦できず極少数の(137機)が生産されたに留まった。
その後、オーガノイドシステムのレベルを落とし大多数の一般パイロットに合わせたB型が生産された。だが中途半端なオーガノイドシステムの利用はしばしばジェノザウラーの不調をもたらし、能力もA型と比較して70%しか発揮できなかった。
さらに問題となったのは整備性で、部品の届き難かった最前線ではしばしば交換用の部品、特にデリケートだった荷電粒子砲系統が不足し、B型は最前線では不評を買うことになってしまった。
それから試行錯誤の末、西方大陸戦争末期にはようやく全ての欠点を解消したD型が完成したが、投入されたのが末期であったため特に目立った活躍はなかった。ジェノザウラーが真にMBZとしての本領を発揮するのは、戦争が次の局面、すなわちZi世界大戦に突入してからである。
シーホーン(改造レッドホーン)
ガイロス帝国には海中や、上陸作戦用のゾイドは豊富に配備されているが、こと海上戦用となると極端に種類が少なかった。特に旗艦としての役割を果たすべき大型の海上用ゾイドの種が存在していなかった。
そこで海上戦力を整えるためにレッドホーンに白羽の矢が立てられる事になった。レッドホーンは最も多く生産されている大型ゾイドである。そのため様々な改造が施され、実験が行われてきた。そして海上用に改造が施されたものも存在しており、特に性能も良好だったことからシーホーンとして正式採用されることになった。
武装はレッドホーンとまったく同じもので、かつ機動性も良好であったため連邦軍のシーザウロ相手には優位に立つことが出来た。だが連邦軍最強の海上戦力、ウルトラザウルスを相手にするにはあまりにも性能に差がありすぎたため、連邦軍から制海権を奪うまでには至らなかった。
中型、小型ゾイド
レブラプター
大異変以降、中央大陸で大量に繁殖していたベルキラプトル型を入手することに成功した帝国軍開発部は、この機種をオーガノイドシステムの応用によって増殖に成功、さらに組み込む事によって小型ゾイドとは思えないほどの高性能な機体の開発に成功した。それがレブラプターである。
オーガノイドシステムを利用したこの機は、その獰猛さを買われ格闘戦重視の機体となったが、奇襲攻撃や局地戦闘ではともかく、通常戦闘では射撃兵器の少なさと獰猛さ故に損害が目立ったため陸軍の主力ゾイドとはなりえず、主に空挺部隊用として配備されることになった。
サイカーチス・ボマー
地上支援用として開発されたサイカーチスであったが、連邦軍のダブルソーダーと比較すると、火力、機動力など総合的に劣っていた。そこで改良されたタイプが、このボマータイプである。
機首の連装ビーム砲は出力を1.5倍に改良され、背部に対地攻撃用の中型ミサイルなどを多数装備。さらに機動性もエンジンの改良によって従来機を上回る事に成功した。